
起きてすぐ、8時から豚バラブロックを茹でていた土曜日の朝。東京「按田餃子」を営む按田優子さんの著書「たすかる料理」に載っていたチチャロンは、食べてみたいというより作ってみたいという興味が湧いた。
作り方は塩で茹でてほったらかし、最後に豚からでてきた油で勝手に揚げられる、というだけ。水分と油分の逆転、豚が自分の油によって揚げられる??書いてある意味は分かるけど、表現も良くて、その光景見たさに作ってみることに。

1時間くらい茹でていたけど、その間に洗濯と、前日ほったらかしにして寝たキッチンの片づけを済ませ、身支度をして出かける準備を。全部終わっていつでも家を出れる状態にしたころ、そろそろいいよね?と一旦スープだけ取り出す。ここからが本に書いてある通りクライマックスだった、、、!
鍋に少し残っていたスープの沸騰している音から、ぱちぱちと音が変わる瞬間があって、つい今までぶくぶくしていたのに、みるみるうちに油がはねてくる。おお~!これか!と、じーっと観察したくなるという言葉に納得。表面がきつね色になるまで見届けて完成。端っこのほうを手でちぎって味見をしてみる。

う、うんまあ!!!なにこれ、塩しか入れてないのに、というか、なにもしてないのに、こんなに美味しいの?なんで?!揚げたてだから外はカリカリしてるけど、中はほろほろしててこの食感の違いも楽しい。(カリカリ、ほろほろも本の表現のまんまだけど、この通りにしか言いようがない。)
え~~うまあ~と思いつつ、外出の予定があったので一旦すべてを放置してそのまま家を出る。帰ってきてからはチチャロンをつくる工程ででた副産物を使って別のメニューを。
途中で取り出したスープには家にあった野菜やきのこを入れて具だくさんのスープに。途中で味を見ると結構油分があったので、水を足して最後に醤油を少し。味噌入れたら、お肉が入っていなくても豚汁として食べれそう。

最後に豚から出た油は固まってラードのようになっていたので、もう一度火にかけて液状に。茄子を入れてぎゅんぎゅんに油を吸わせて炒め、最後にピーマンをいれてさっと火を通す。(茄子とピーマンの美味しい炒め方は古谷暢康さん監修の料理本「最初に読む料理本」から。)これも油にコクがあるので、味付けは塩だけ。油の量が結構あったので最初に半分くらい減らしたけど、それでもだいぶあったので、次回はこのまま揚げ物に使ってみたい。豚を茹でてる鍋の上で里芋とか蒸しておけば、里芋のから揚げとかできそう。絶対美味しい。

チチャロンもチャーハンやラーメンに使ったり、ここからまた煮込み料理に使ったりといろいろ使い道はあるみたいだけど、私はさけるチーズのように手でちぎってつまんでいます。美味しすぎるけど、少し食べただけでも満足感があるので手が止まらない!みたいなことはなくて、長く楽しめそう。常温で5日間くらいは持つらしくありがたい。
正直本は買わなくても作れます。だって茹でてスープ取り出したら勝手に揚げられてて完成してるんだもん。でもこういう本っていわゆるレシピ本ではなく、料理に対する考え方とか、食べること、生きることについてヒントになる本で、これを作って終わり、ではない。その先の自分の生活がどう変わってくるかが楽しみなので、作るが先でも読むが先でもどっちでもいいけど、チチャロンが気になった方はぜひ本を手に取ってみることをおすすめします。
ちなみに按田餃子は一回POP UPで冷凍餃子は買ったことあるけど、お店には行ったことがない。「助けたい包みたい按田餃子でございます」というキャッチコピーもいいなあ。助かりたい包まれたい、、、行ってみたいなあ。